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私の王様

"King and I"を観ました。
先日行われたTony賞をテレビで見て、折角NYにいるならやはり『王様と私』は観なければと。
狙った日の最後の2つのオーケストラ席を確保、2枚で354ドル。
ユーモアありペーソスあり、プライスレスな素晴らしい3時間でした。
Tony賞・最優秀主演女優賞のケリー・オハラはさすがでした。
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それにしても「渡辺謙が今、この舞台にいる」ことに思いを馳せずにはいられません。
なぜ、ハリウッドでの名声があるのにブロードウェイに来るのか。
なぜ、55歳で本職ではないミュージカル、しかも慣れない英語で挑戦するのか。
失敗すればボコボコにされるリスクも少なからずあるのに・・・。
リンカーンセンターの劇場近くにアパートを借りてかりそめの単身生活との事。
稽古には自分で作ったオニギリを持参していると言う・・・。
「単身赴任で自分でオニギリ」にシンパシー。
観客は彼のユーモアに敏感に反応し、爆笑が沸き起こることもしばしば。
ここまでの道のり、果たしてどれくらい苦労があったのだろうか。
周囲の目も必ずしも優しくなかっただろうに・・・。
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トニー賞の表彰式でのケリー・オハラの受賞スピーチ、"Ken Watanabe, You are my King!"に涙した彼の姿がオーバーラップして、観劇中に感激のあまり涙腺が緩んでしまいました。
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彼の演技を初めて観たのは伊丹十三監督の1985年の作品、『たんぽぽ』。
山崎努の相方の若くてカッコいいお兄さんでした。

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舞台が引けた後、謙さんとケリー・オハラの二人にサインをもらい、それぞれとツーショットの写真を撮らせてもらいました。
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この距離感はNYだからなせるもの。
僕がNYにいた証であり、そして、一生の記念。
巡り合わせだなぁ。


by new-york-story | 2015-07-04 10:50 | LIFE

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